2014年11月18日火曜日

「眼鏡」表面処理の種類・特徴・工程説明 【電着メッキ】

hatoです。

今日の鯖江はちょっと寒いです。

今朝、アラレが降っていて、

「え?これアラレ?」っと目を疑いました。

基本的に寒いの苦手なので、足元冷やさないようにタイツ着用しました(>w<)b

それでも寒さを感じる。。。。

これから北陸の冬を乗り切れるのか?っと

毎年この時期寒くなり出すと思います。

もうすぐ、雪が降り出して、、、家から出るのも入るのも

エッセ!!エッセ!!っと雪どけ(雪かき)しないとならないって季節がやってきます。

寒い寒い・・・((((;゚Д゚)))))))




主な発表事項が終え、展示会もだいたい終えて、

落ち着きを取り戻してきたオリエント企画ですが、、、、、

ここでクールダウン的な感じで?

以前通っていました講習会で教わった
『表面処理』について書いて行こうと思います。

このオリエント眼鏡のブログで人気が高い内容というのが技術面の説明です。

以前にも表面処理の見分け方法を書きましたが、今回は更に詳しく・・・

→ 塗装と電着の見分け方

という事で、私も改めて理解しつつ~噛み砕いて、書いていこうと思います。





メガネの表面処理・・・主なところを上げますと・・・

① 電気めっき (通称:めっき)

② 電着塗装

③ 吹き付け塗装 (エアスプレイ)

がよく使われていると思います。


【この三つの表面処理方法の違い】


① 電気めっき (通称:めっき)

フレームに、薄い金属(ゴールドやパラジュームなど)そのものの皮膜を電気的に被せているもの。

利点 : 貴金属の輝きをメガネフレームに着ける事が出来る。

難点 : カラーバリエーションが極端に少ない。


② 電着塗装

フレームに対して樹脂系の塗料を、電気的に塗膜として密着させたもの。

利点 : 複雑な形状でもカラーを均一に付ける事が出来る。

難点 : 表面硬度を出せず、傷がつきやすい。


③ 吹き付け塗装 (エアスプレイ)

樹脂系の塗料をエアスプレイ。霧吹きの原理で塗料をフレームに吹き付けたもの。

利点 : カラーバリエーションを作るのが容易。
      電着塗装では出せない特殊な表面仕上げが出来る。

難点 : 塗膜を均一にするのが難しく、付着物が着く可能性が高い。




という感じですか。

で、どうしてこういう事なのかを工程を書きつつ説明していきますね。


まず、① 電着めっき。


電着めっきの工程 《 前処理 》

● 洗浄・脱脂・活性化




縦型洗濯機の洗濯層を思い浮かべて下さい。

それくらいの大きさの槽の中にイラストの様な地具にメガネをかけて、入れます。



めっき前のバフ研磨により付着した研磨剤や油分をキレイにします。

超音波洗浄で研磨剤を落とす。
アルカリ脱脂と電解脱脂で油分を落とし完全にキレイにする。


● めっき

ストライクめっき : 密着性を上げる膜をつけ、表面を均一化する。

下地めっき : ニッケル、ニッケル-パラジュウム合金、パラジュウムなどでフレーム素材の欠陥をカバーし、耐蝕性を高めるためにします。

仕上げめっき : 目的の金属膜を被せます。


● 後処理

洗浄・温風乾燥

超音波を使って細かい隙間の汚れまで除去。

温風と遠心力を使って乾燥させます。




めっきの工程はこんな感じです。


という事で、私はこう理解しました。

めっきとは、金属を溶かしたものを電気的に密着させたもの。

金属特有の腐食というデメリットは若干あるものの、皮膜は薄いのに硬度がある。

金属特有の光沢感がある。


砂打ちやシャーリングをした場合、クッキリ境界が出来るものがめっき。



のようです。






来週は引き続き、電着塗装・吹き付け塗装へと進めて行きます。

引っ張って申し訳ありませんが、気長に読んでいって下さい。



5 件のコメント:

  1. oshiさんに聞いてタカさんに要望して今回のブログは大変見応えのあるものでしたよ♪
    拍手!
    次回も期待しています!!!

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    1. いつもお世話になります。
      そして、いつもブログチェックありがとうございますね☆

      そして、初コメントもありがとうございます!!

      はい、オシ&タカより指原様との話を聞き「書かねば!!」っという事で、書かせていただきました。
      ご満足いただける仕上がりになってましたか(^^)
      だと、嬉しいです。

      引き続き、電着塗装・吹き付け塗装について・・・
      頑張って噛み砕きまくって、
      書き込んで行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!
      何か、この部分は?説明させてないよ?っと抜けている部分などあれば、またコメントお願いします。

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    2. 丁寧な返信ありがとうございます!

      オシ&タカさんに要望して実現した今回のブログ内容を見て
      「いい仕事しているな~」と思いましたよ♪
      実を言うと11月13日(木)にお客さんが中国製の塗装の剥がれたフレームを持ってきて夜にブログを見て要望して正解だと思いましたね♪

      何か、この部分は?説明させてないよ?っと抜けている部分などあれば、コメントお願いしますとのことですけど、
      やはり、これからはパクリの多い中国製と日本製の鯖江産との決定的な違いをあなたのわかりやすい独特な表現力でブログで説明してほしい!
      水事情とか空気事情とかここを手抜きすると根本的なここが中国製と鯖江産の違いというものを表現してほしい!
      池上彰のサルでも分かる解説塾でないけど同じお客さんに説明するにしても説明の仕方とかあるよね~
      世代を超えたハトさんならではの表現力が欲しい!
      陰ながらあなたの頑張りを応援していますよ!
      ちなみに東京のIОFTに出向いて行ったのになぜ、金沢の展示会に留守番なのか?今、わかりました!
      オリエント眼鏡の新ホームページの作成、メガネマニュアル、オリエント眼鏡の新ロゴ(これは、前田ロゴ?)、ブログの更新と忙しい日々でしたよね。
      残業ご苦労様でした!
      今は心と体のオーバーホールをしてくださいね(笑)
      次回も楽しみにしております♪

      削除
    3. 指原様、早速のご要望ありがとうございます。
      ご返信が遅れてしまい申し訳ございません。
      そして、文才のない私に「わかりやすい独特な表現力」という言葉ありがとうございます(^w^)

      中国製と、日本製(鯖江産)の違いですか・・・
      そうですね、違いって大事ですよね。
      では、何処かで書き入れて行きたいと思います。
      どういう形になるかはまだ分かりませんが・・・

      何とか皆さんに内容が伝わるよう頑張って行きます。
      色々とお言葉ありがとうございますね(>w<)ノ
      これからもよろしくお願いします!

      削除
  2. オリエント眼鏡のブログ内容は当店の商材に使わせていただきます。
    なので、hatоさんの責任は重いです(笑)

    と言っても内容は今までどうりのスタンスで結構です。
    例えば、今、茶髪のさいたま眼鏡技術研究所の横田進氏のフッテング技術って有名ですよね?
    彼は偶然にも私と同じ年ですよ。
    彼の話によると昔からフィティング技術の虎の巻とか難しい本とかセミナーがあっても小売店のものは真剣に勉強しない。
    それを横田氏は自分なりにわかりやすく噛み砕いて全部、写真付きでフィッテング技術参考書を作り上げた。
    私も3冊持っています。なので、直接指導されなくても分かります(笑)

    今の眼鏡業界ってスリープライスの社長とかが元、金融機関出身でメガネの原価とかをマスコミに公表してそこから消費者も既存のメガネ店はぼったくりとかもうけすぎとか過敏になりすぎて値段に敏感になったのもありますがそれは中国製を使用してのもの。

    なので、中国製と日本製の品質の違いをお客さんに説明しなければならない。横田進氏の役目がhatоさんであって欲しいんですよ♪
    眼鏡店って勉強不足なのか知らないことが結構ありますよ。
    眼鏡店って奥が深いです!
    目の知識はもちろん、視力測定、フィッテング、フレームの品ぞろえ、誰にどんなフレームが似合うかのアドバイス。最近、似合っていない残念な人が多いな~。加工技術、接客技術、宣伝活動、アウターケア、などなど。
    オリンピックの10種競技とかノルテック複合みたいな感じで、どれも大事でどれかが欠けるとお客さんに逃げられるし、全部、完璧にこなすって無理があるししかもこれに価格競争があって自分とこよりも巨大な大型店とか全国チェーンが競争相手だからね~。
    これから眼鏡業界で生き残っていくためにはあまりガツガツしないことだよね~
    モノがありふれているから巨大チェーンに打ち勝つ(生き残る?)には
    価値観を伝える!これしかないですよね!
    haTо流の価値観をブログで伝えてくださいね♪

    な~んかかたぐるしく長くなっちゃった~。     あしからず!!

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